JR完乗への航跡 飯田線

乗り鉄

 9月に乗りつぶしで飯田線に乗ってきました。

 飯田線といえば秘境駅がたくさんあって楽しそうな反面、乗り通すのに普通列車で7時間ぐらいかかるなど乗るのが大変な路線ではありますが、特急伊那路を活用すれば所要時間を短縮させることができますし、いい座席にも座ることができます。また車窓も、中部天中から天竜川沿いに進み、渓谷の眺めを楽しむことができます。今回は日帰りでの乗車になるので、しっかり課金しての行程です。

 東京駅から新幹線で豊橋に向かいます。自由席利用なのであまり人がいなさそうな1号車に乗車しました。あと、端っこの車両に乗るとカーブで後ろの車両が見えることがあるので楽しいです。

 この日は台風が接近していた関係で不安定な天候でした。小田原付近で大雨になり、新幹線も徐行しているようでした。

 その後は雨も上がり、静岡県内は高速で駆け抜けていきました。久しぶりに新幹線に乗車しましたが、やはり速いですね。ある種の狂気すら感じます。浜松付近で豊橋に3分遅れで到着するアナウンスがありました。豊橋前でまた大雨になりましたが、無事に到着することができました。

 豊橋駅では駅弁屋さんでこれから乗る飯田線とコラボしている飯田線秘境駅弁当をかって飯田線のホームへと向かいました。

 ホームにはすでにこの後乗車する特急伊那路1号が止まっていました。この列車で飯田まで向かいます。

 伊那路はJR東海の車両373系が使用され、以前はワイドビューという名前がついていたように大きな窓からの景色が売りです。自由席に乗車しましたが、座席はかなりしっかりしたもので、座り心地も良く豪華な座席だなあという印象です。

 この車両にはセミコンパートメント席があり、グループでの利用も楽しめます。

  豊橋を出発すると、しばらくは市街地を走ります。江島駅辺りから田園風景も見ることが出来ます。特急なので駅を通過しますが、制限速度が低いためか駅通過時は減速が多い気がしました。

 本長篠付近で、車掌さんから左手に長篠城の跡が見えるというアナウンスがありました。歴史的にも有名な長篠の戦いが行われた場所の付近です。その後は右手に現れる渓谷のアナウンスがあり、乗りながら観光が楽しめました。

 豊橋駅から1時間と少しで中部天竜駅に到着です。中部天竜駅からは車窓の左手に天竜川が寄り添いますが、佐久間発電所を横目にトンネルに入っていきます。一度天竜川から離れ、水窪に到着。またトンネルで天竜川の方へ移り、ここから本格的に天竜川に寄り添って進んでいきます。

 ですので、中部天竜から先は列車の左側の方が眺めが良いです。天竜川が生み出した渓谷美を楽しむことが出来ます。中部天竜までは右側の方が眺めが良いので右に座っていましたが、途中から左に移りました。

 この辺りで豊橋駅で購入した駅弁を食べました。パッケージには秘境駅のイラストが描かれ、見ていて楽しいですし、お弁当の中身も種類が豊富でたくさんの具材を美味しくいただくことが出来ました。

 水窪を出てしばらくすると秘境駅で有名な小和田駅を通過します。天気が良くなく、窓が曇っていたので分かりづらかったですが、一瞬見ることが出来ました。見逃さないようにGoogleマップで現在地を確認していましたが、トンネルばっかりで電波を拾えず意外と現在地の把握は大変でした。

 定刻に飯田に到着です。飯田は長野県の南の中心地で、都市機能の充実したコンパクトシティとして注目されているようです。リニア新幹線の駅建設も予定されており、今後さらに人気が高まるかもしれないですね。

 下車して駅前を観ました。りんごをイメージして赤い駅舎になっていました。飯田はりんごが有名なようで市内にもりんご並木というりんごの木が植えられた遊歩道があるようです。

岡谷駅で撮影

 この後は普通列車茅野行きで岡谷まで向かいます。飯田線の終着は辰野ですが、特急あずさに乗り換えるためです。飯田から先は進行方向右側が開けた景色になっていて眺めが良いです。自分はなんとなく左側に座ってしまっていたのでしまったなと思いましたが、また次回乗りに来る時の楽しみとします。

 駒ヶ根では少しの停車時間があります。この辺りは西側を木曽山脈、東側を赤石山脈に囲まれた場所で、日本の中央アルプスと南アルプスと呼ばれる山々です。晴れていればその堂々たる姿を見ることができたのかもしれませんが、今日は曇りなので見れません。

 雰囲気の良い駅舎で、また訪れたいと思いました。周りに山もたくさんあるのでアウトドア目的で利用するのもよさそうですね。

 伊那松島駅では検査車両?を見ることが出来ました。調べたところドクター東海と言われているキヤ95系ではないかと思います。

 定刻に辰野駅に到着し、飯田線の全線完乗達成です。停車時間が少ないので車内から辰野駅の駅名標を撮りました。ここから先中央線になりますが、岡谷方面と塩尻方面で二手に分かれるようになっています。

 岡谷駅で列車を下車しました。乗り換える特急あずさまで時間あるので駅の外に出てみました。観光案内所や駅ビルがあるなどそこそこの規模の駅です。

 岡谷からは特急あずさで新宿へ向かいます。中央線というと都内のイメージが強いので、この辺りまで来ると山並みがよく見える眺めの良い路線だと改めて実感しました。ちなみに今回えきねっとのチケットレス特急券を初めて利用したのですが、普通に購入するより100円安くなるほか、JREポイントも通常購入より10倍ほど付くので大変お得でした。

 新宿に到着して今回の旅もこれで完結です。飯田線は時間がかかるイメージで、1日で乗り通して帰ってくるのが大変な路線なのかと思っていましたが、新幹線、特急を利用すれば1日で簡単に帰ってこれる路線だとわかりました。また今回の乗車券は東京駅を出て、新宿に帰ってくる一筆書き経路なので長距離片道切符となり、費用を抑えて途中下車もできる良い乗車券でした。有効期限も二日以上あるはずなので、沿線を楽しみたい方はどこかで一泊した次の日にも使用することが出来ます。皆さんも自分に合ったやり方で飯田線を楽しんでみてください。

東京 8時33分発

ひかり635号

豊橋 9時54分着
   10時08分発

伊那路1号

飯田 12時41分着
   13時04分発

普通 

岡谷 15時55分着
   16時06分発

あずさ44号

新宿 18時43分着

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