VSEを見送る

乗り鉄

 今年3月のダイヤ改正で小田急の人気ロマンスカーVSEが多くのファンに見守られながら引退しました。そのVSEに2月の終わりに惜別乗車してきました。

 まずは簡単に旅程です

新宿   13時00分 発

はこね19号 EXEα

箱根湯本 14時24分 着

箱根湯寮 

箱根湯本 15時54分 発

はこね56号 VSE

新宿   17時27分 着

 少しでもお得に乗ろうと思い切符を探したところ、小田急のサイトで日帰り温泉箱根湯寮クーポンというのを見つけました。

https://www.odakyu-freepass.jp/others/#onsen-top より転載

 箱根湯本までの往復乗車券と、箱根湯寮の利用料がセットになって3170円(新宿からの料金)です。新宿〜箱根湯本の片道が1211円。箱根湯寮の料金が平日1500円、土日祝1800円なので、通常料金より大体1000円ほど安いとてもお得な切符です。特急券は含まれていないので別に予約して特急料金を払う必要があります。ロマンスカーの予約は事前にスマホでやっておいたので、これで箱根までの往復と、箱根での滞在を楽しむ用意ができました。

小田急お得なきっぷ 箱根湯寮クーポン サイト

 新宿を13時に出発するはこね19号に乗車して箱根湯本を目指します。

 ホームに降りると既に停車していました。ちなみに行きは30000形EXEαです。展望席はないので少し人気は落ちるのかなと思いますが、座席は重厚感のある作りでとても心地よいですし、車内も優雅な感じで気持ちも高まります。

 新宿を出発するとお馴染みの急カーブを曲がりながら進んでいきます。最初は複々線区間なので、普通列車などを追い越しながら行くのは面白いですね。

少し早めに新宿駅に着いて昼食としてぎゅうしぐれ煮弁当を購入していました。買ったのは京王デパートでした笑

 新宿から1時間24分、箱根湯本に到着です。

 先頭車両は連結できるタイプとそうでないタイプがあります。

 箱根湯本に到着したら、そのまま箱根湯寮に向かいます。階段を降りると送迎バス乗り場があり、バスで送り迎えしてくれます。箱根の険しい坂をエンジンを唸らせながら登り3分ほどで箱根湯寮に到着します。

 新しい施設のようで外観も木造の施設のようになっており雰囲気のある建物でした。

 入場料はクーポンで払ってるので、タオルセットを購入して中に入ります。中もお香が炊いてありとても癒されます。

 肝心のお風呂ですが、めちゃくちゃ良いです。お昼の時間に行ったというのもありますが、屋内のお風呂でも日差しが差し込み明るく開放的な印象でした。さらに露天の部分には岩風呂と、壺のようなお風呂があり、そして少し張り出した見晴らし風呂がありました。

 この見晴らし風呂が特に良かったです。温度も熱くなくぬるくないちょうど良い温度で、眺めもよく飽きるまでずっと入っていられる最高のお風呂でした。

https://www.hakoneyuryo.jp/spa/public/ より転載

箱根湯寮 公式ページ

 まだまだ滞在したいところではありますが、帰りのロマンスカーの時間があるので早々に箱根湯本に戻ります。

 湯本についたらこの旅最大の目的であるVSEが停車していました。箱根湯本駅といえばこの屋根付きのホームとその隙間から見えるロマンスカーだと思います。わずかな時間で撮影をし、帰りに食べる弁当と、サッポロ黒ラベルを勢いで購入しました。

 駅にはVSE引退に向けてメッセージや、記念乗車の案内などがありました。

 やはりこの車両は白い車体が美しいと感じました。また、ロマンスカー特有のバーミリオンオレンジのラインがキリッと引き締めてるように感じます。ずっと赤色のラインだと思っていましたが、バーミリオンオレンジというロマンスカー伝統の色のようです。

 VSEの車内も明るくオレンジ基調の色調で、ところどころ木材も使用されて優しい印象も感じられます。

新宿駅で撮影しました

 VSEのVは小田急のホームページによると、Vaultというドーム型の天井、天空、空間という意味の英語から来ているようです。確かに、アーチを描く天井は車内を広々とさせ、開放的な空間を作っています。

 この大きな窓も特徴の一つで、車窓を眺める楽しみが一段と増します。さらに座席も窓側に向けて5度向いており、自然と外を眺めることができるようになっているようです。

 さらに特徴的なのが、連接台車です。

https://www.odakyu.jp/thanks/assets/vse/pdfjs/web/viewer.html?file=vse_catalog.pdf より転載

 普通の鉄道車両は走る時の音が「ガタンゴトン、ガタンゴトン」ですが、連接台車の車両は「ガタン、ガタン」という音になり、鉄橋の部分では、この車両特有の連接台車の音を楽しむことが出来ました。もちろん、音だけでなく乗り心地の向上にも貢献しています。

*小田急のVSE特別サイトPDFカタログを参考にしました。

 車内にも引退記念の模型が展示されていました。自分も鉄道模型でVSEを1セット所有したくなりました。

 帰りはビールとお寿司をいただきました。

 約1時間半の旅を終え、名残惜しくも17時27分に新宿に到着です。新宿に着いたら、引退前に撮影しておこうと鉄道ファンや乗客の皆さんがカメラを向けていました。日曜日でしたが、まだそこまで混み合っている感じではなかったです。

歴代のロマンスカーたち

 折り返しさがみ75号として出発していくところを見送り、今日の一日を終わりとしました。名残惜しい感じで書いてますが、今回がVSE初乗車で最初で最後の乗車でした。それでも小学生の頃から乗ってみたいと思っていたロマンスカーに乗車できて良い1日になりました。

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