ゲート

実家から自宅まで帰るとき、たまに首都高速埼玉新都心線を使って帰る時がある。さいたま見沼ICから入って、新都心のトンネルを通過し、与野ICへと続く短い区間だ。私はこの区間が好きなのだが、特にさいたま見沼から新都心ICまでの高架区間を走るのが好きだ。

この区間を夜に走ると、近未来に来たような感覚になる。新都心へと続く1本の道路が、暗闇の中に浮かび上がるように見えるからだ。

この高架区間の下に、見沼田んぼという緑地帯が広がっている。このため、この付近には街灯が少なく、夜間は暗闇に包まれる。その上に照明に照らされた高架道路が存在するのである。

そして、前方には新都心の夜景が見える。さいたまスーパーアリーナや高層ビルから発せられる光は、新宿ほどではないにしろ、異世界のように思わせるには十分である。

さいたま見沼から進むと、道路は緩やかに右にカーブし、そしてまた左へとカーブする。この短い区間で、日常の世界から遠く離れた世界へ来てしまったかのように感じる。

なんでもない移動にときめきを

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